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特別な才能はない、でも強い好奇心はある。【Daijiro's Venture Stories: Phase.6】

スノーシーズンも終わり、いよいよ初めてのグリーンシーズンの営業だ。


屋号もいよいよ長年親しまれてきた『リゾートホテル栂池』から、デイトナが展開する大阪の2店舗のホテルと同様に『EARTHMANS』に変わり、新たなるスタートを切った。


前経営者の時代には、ヒキの強い観光資源がとりわけたくさんあるわけでもなく、観光客も非常に少なくなってしまうスノーシーズン明けにはホテルを閉めていたが、例年どおりグリーンシーズンをクローズにしていては、せっかくこの土地から新しいカルチャーを発信しようとしているのになにも変わらない、と考えたボクらは、今シーズンから通年営業を始めた。


もちろん、この土地で昔から宿泊業を営んでいた先人たちが長年の経験を経てグリーンシーズンは営業しないほうが採算がとれる、という答えを導き出したのにも、それ相応の結果や理由があるんだろう。


だからといって現状を受け入れ、これまで同様の営業スタイルを行なっていては、なにも変わらないしなにもはじまらないじゃないか。


このシーズンに栂池を訪れる観光客の需要が少ないんだったら、自分たちの手で新しいニーズを作っていくしかない。


そのためには、うちのホテルだけではなく栂池全体でグリーンシーズンに向け、新しいアクションを起こさなければいけないと思っている。


そんな想いがますます強くなったのには、理由がある。


大二郎、理事になったってよ。

じつは今年の春先に行われた当館も所属する栂池観光協会の役員決めで、ボクは理事という大役を仰せつかった。


まだこの地に足を踏み入れて半年だよ?!

そんなボクが理事でいいの!?


そんな戦々恐々とした気持ちで引き受けた理事だが、実際にメンバーと話をしているとボクやアースマンズに期待してくれている気持ちが伝わってきた。


この土地でホテル業に携わっている人たちも、ただ手を拱(こまね)いているわけじゃなく、胸の内では何かできることはないかと考えつつも、中々その第一歩を踏み出すきっかけがなかったっていうのが正直なところらしい。

そこで、ボクらアースマンズの出番ってわけね。


全国にFREAK’S STOREを展開するデイトナインターナショナルが栂池でホテルを始めるっていうんだから、少しは新風を巻き起こしてくれるだろうと思ってくれている協会員も多いようで、加えて協会の宣伝部長にも任命された。


これは忙しくなりそうだぞ。でもチャンスだ!

職権乱用して楽しいことをバンバン仕掛けていこう!(笑)


公務から生まれるのは、新しい出会いばかり。

地域や自治体の仕事に関わると、これまでには出会わなかったようなジャンルの方々とも知り合う機会が増える。


その最たるが、小谷村長だろうか。


観光協会の役員となったことで首長と膝を話しができるようになったことは、これから栂池で新しいアクションを次々に起こしていきたいと考えるボクにとっても、小谷に根ざして栂池とともに成長していきたいと願っているアースマンズにとっても大きな一歩だ。


これまで小谷や白馬で魅力的なことをやっている奴らとはたくさん出会ってきた。

もちろん、その出会いはたくさんのアイデアや取り組みを生み出してくれたし、今後も彼らの力に頼ることは星の数ほどあるだろう。


しかし行政との出会いは、これまでとは異なるチャンネルだと考えている。

小谷村の一員として地域のことを考え、地域全体に観光客を呼び入れ、盛り上げる仲間たち。

人を呼んでこの地域を盛り上げたという大枠のビジョンは一緒なんだが、前者と後者ではマスターゲットが異なると思っているが、ホテルを運営していく上ではどちらも疎かにしてはいけないとボクは思う。


それぞれの活動するフィールドに観光や宿泊のニーズがあって、ホテル業として幅広いニーズに対応するためには、観光協会の一員としてこれまで以上に地域の魅力を発信しつつ、アースマンズとしてローカルの仲間たちの協力を得て、個の魅力も発信していかなければならない。

つまるところ、目の前のことに関しては何事にも全力投球だってことだな!

5月からアースマンズにも新しい仲間が増えたし、これまで以上に仕事の幅を広げられそうだ。


新・支配人の馬場ちゃん。

5月からこのホテルの運営に参加した馬場ちゃんは、元々長野県内の出版社でローカル誌の編集長をやっていた経験を持つ。

その経験もあり、県内の情報には詳しく今回正式にプロジェクトに参加する以前もちょくちょくこの仕事には携わってもらっていたんだが、本人の強い希望もあって5月から正式に支配人としてホテルに駐在することになった。


参加当初は前髪の揃ったボブヘアと体躯から、社内でも往年の名優サモハン・キンポーに似ているという声が多く、本人も栂池のサモハンとしての定着を目指すと意気込んでいたが、ここに駐在してからかれこれ5ヶ月も経つと髪型のことなんか気にしていられない様子で、残念ながら現在ではサモハンの面影はない。


そんな話はさておき、長野県内の情報に強いという彼の長所を活かし、ホテルでも県内のカルチャーや食文化にフォーカスを当て、これまで以上にホテルから長野県の魅力を発信できる取り組みをしていこうと思うので、今後このメディアでそういったことも発信していければと考えている。


ここにデイトナの感度の高いエッセンスが加わって、代表のKENさんがイメージするホテル像を具現化できれば、これまでに例を見ない魅力的なホテルになることは間違いない。


そして、ちょっと名残惜しいが支配人職はバトンタッチ。

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これからボクはもっと大きな視点から、栂池およびこのエリア全体の新しい宿泊の形を作っていくための仕事をしていく。

そして、ホテル業界に新風を巻き起こす!

小川 大二郎

小川 大二郎

リゾートホテル栂池の支配人。 スノーボードクロスの選手として活躍後、関東・北信越のスノーエリアを中心にバックカントリースノーボードのパイオニア的存在として独自でバックカントリーを開拓。ひょんなことからホテルの支配人になることに。

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