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特別な才能はない、でも強い好奇心はある。【Daijiro's Venture Stories: Phase.3】

集え、仲間たち!

こうしてはじまったボクの栂池ライフ。


まずは自分がやりたいことに賛同してくれる仲間を集めることが最優先か。


この地域のローカル促進について聞いていると、アクションを起こそうとする人と現状維持をのぞむ人、双方いるようだ。


もちろん起爆剤になるような大胆な改革も必要だと思うが、従来その土地にある魅力的な資源を活かしきらず、まるごと都心や中核都市で評判が良かったものを持ち込んで最初ばかり盛り上がっても、結局その土地に根付かずに継続しないものでは意味がない。


だからと言って、全国のスノーリゾートが次々と現代のニーズに合わせた新しい取り組みを行っているなかで、何もせずじっと待っているのも違うんじゃないかとボクは思う。


例えば水と油も、もうひとつ成分が加わることで均一に混じりあいエマルジョン化するように、地域振興も双方の意見に加え、もうひと要素を入れていくことで多角的に魅力を見出すことができると思っている。


ボクは、栂池の魅力やヘリテージを活かし、カルチャーとして根付いていくものを作っていきたい。

しかし、自分ひとりでできることは限られている。


これまで、自分が会社を運営しはじめた時もそうだったが、責任のある立場になるとどうしても自分ひとりで躍起になってキャパシティ以上のことをやろうとしてしまう。


それでは仕事の効率も悪いし大変なだけって気付いてからは、数えきれないほどたくさんの人たちの力を借りてきた。


今回のホテルプロジェクトだってそう。


このホテルの経営に興味を持ってオーナーを買って出てくれたKENさんがいて、運営をサポートしてくれるKENさんの会社の社員たちがいる。


ここまで具体的な話になったのだって、たくさんの人の協力があったからこそ。

ひとりじゃどうしようもない時は、惜しみなくHELP MEを出すことが大事。

ひとりで必死に頑張っている雰囲気を出したところで、周囲には全く伝わらないし、何を必要としているのかもわからない。


ちゃんと言葉にして困っていることを伝えれば、助けてくれる人はたくさんいるんだよな。


もちろん自分の仕事量の負担を軽減できることが重要だが、ただの寄せ集めではいずれほころびも生まれるでしょ。


自分のフィロソフィをちゃんと理解してくれるということが大切だ。

そのフィロソフィを抽象的ではなく具体的に、尚且つ簡潔に言葉にすれば、より多くの人に伝わるし拡散もしやすい。特に限定された地域の中であれば、賛同者は集まりやすい気がする。


ボクの場合、いちばんの核になっているテーマは、このホテルを世界中のスキーヤー、スノーボーダーが集まり、仲間になれる場所にすること。

そこから、ホテルだけにとどまらず、栂池全体がそういう世界中のスノーカルチャーのハブになれるよう地域の魅力を活かして、元々この場所で生活していた人たちも移住してきた人たちも全員でアクションを起こす呼びかけをしていく。


根底は、みんなで集まってワイワイやってたら知り合いが増えて、そのつながりが栂池の外に出たときにも役に立っちゃったみたいな、楽しみながら価値のある出会いがあるなんて最高じゃん! っていう気楽な感じ。

だからこそ、真剣に遊んで真剣に考える仲間がボクのプロジェクトには必要なわけ。


早速、面白そうなメンツが集まってきた。

そんなふうに自分の想いを知人に話したり、SNSで発信していると、ちゃんと反応してくれる人たちもいるんです。


真剣に考えているやつほどレスが早い。

すぐに「おもしろそうだね!」って、話に食いついてきた怖いもの知らずがチラホラ。


その一人、ジミーことジェームスはMTB(マウンテンバイク)のコースビルダーとして世界中を渡り歩き、この白馬エリアでもダウンヒルコースを設営したり、多くのアウトドアアクティビティにも精通している。

金髪ドレッドのその姿からは想像できないが、心から日本を愛していて、そこらへんの日本人よりよっぽど和の精神を持っている。

ライフスタイルもマインドも、ボクが尊敬できるすごい男。


そして、PHASE1の冒頭にも登場した雨宮康平。

兵庫県出身の彼は、中学卒業後、まともに英語もできないにも関わらず単身アメリカのアラスカに渡ったツワモノ。それから様々な経験を経て、現在は白馬に生活の拠点を移し、バーガーショップ「リトルアラスカン」を運営しながら、国内の総合アウトドアブランド『Captain Stag』のアンバサダーとして、キャンプやカヤックフィッシング、乗馬など大自然の中で行うアウトドアの普及にも力を注いでいる。


ちなみにこの二人は、一緒にMTBを通した地域の子供たちの遊び場や観光資源を増やす活動もしていて、白馬を世界一楽しく、皆が羨む環境 にしたいと考えながらアクションを起こし続けている。


この地域にある使われなくなった廃倉庫を借り上げ、屋内のパンプトラックコースを作るプロジェクトをしてたり、彼らもHAKUBA VALLEYをより楽しい場所にしようとする情熱のベクトルはボクと同じ、いやむしろボクより圧倒的に強い。長年この地域で生活し、白馬を知り尽くした人たちに比べれば、まだまだボクの情熱なんて着火したての種火。

彼らのようなフィロソフィを持っている奴らを着火剤に、大きく燃え上がらなければ。


俺も負けてらんねーなー!


こうして彼らをきっかけに白馬エリアのキーパーソンが集まり、コミュニティが出来上がってくるのだが、それはもう少し先の話。

小川 大二郎

小川 大二郎

リゾートホテル栂池の支配人。 スノーボードクロスの選手として活躍後、関東・北信越のスノーエリアを中心にバックカントリースノーボードのパイオニア的存在として独自でバックカントリーを開拓。ひょんなことからホテルの支配人になることに。

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