
小谷の道の駅は、1日中楽しい。
栂池のある小谷村の道の駅は、温泉施設『深山の湯』と食事処『鬼の厨』を併設した複合施設です。
この道の駅、じつは2014年に関東道の駅アワードのプレミアム30に選出された人気スポットで、全国の道の駅ファンから絶大な人気を誇っているそう。
かまどで炊いた小谷産こしひかりが食べられる食事処。
道の駅の中にある食事処『鬼の厨』の店内には羽釜が設けられており、羽釜で炊いた小谷産こしひかりを食べられます。
羽釜で炊くって、もうそれだけで美味しそうに感じてしまいますが、電気炊飯器を使うのと何が違うんでしょうか?
じつは、炊き上がるまでの水温の上昇の仕方に秘密がありました。
一気に水温を上昇させてしまう電気炊飯器とちがい、かまどの中の薪が徐々に燃え上がり、じっくりと水温を上昇させることで、でんぷんを糖分に分解する働きをもつ “でんぷん分解酵素” が活性化し、甘くて美味しいごはんが炊き上がるんだとか。
なかなか食べる機会がない羽釜炊きの産直こしひかり。
小谷を訪れたら是非一度食べてみてください。
ごはんを食べたらお得に入れる温泉。
道の駅小谷に併設されている温泉施設『深山の湯』。
露天風呂やサウナも完備された大浴場です。
温度のちがう二つの源泉から温泉を引いているため、加温をして温度を上げたり、加水をして温度を下げたりしていないそのままの源泉掛け流し天然温泉として地元の方から観光客まで、多くの人に親しまれている温泉です。
炭酸水素泉なので、近年美容ジャンルで注目を浴びていた炭酸泉と水素浴が同時に味わえるのは女性にはうれしいところ。
ちなみにこちらの温泉施設、鬼の厨で500円以上の食事をすると入浴料が半額になるサービスがあるみたいなので、道の駅小谷を訪れた際は食事と温泉セットで満喫していただくと良いと思います。
また入浴券のレシートを提示すれば当日に限り、何度でも再入浴が可能なので早い時間に一度温泉に入って、一日中観光してから〆にもう一回温泉、というコースもおすすめ。
外にいる恐竜がずいぶんな迫力。
そういえば、ここ道の駅おたりで並々ならぬ存在感を放っているモニュメントが。
敷地内のどの場所からも確認できる光り輝くシルバーカラーの大きな恐竜像。
パパ恐竜が空を飛んでいた翼竜を捕食! その雄姿に熱いまなざしを注ぐチビ恐竜!
といったシチュエーションでしょうか。
ダイナミックな構図でとっても迫力があります。
しかもけっこう牙が鋭い。
このあと翼竜が噛まれた時のことを想像するとゾクゾクっとしてしまうくらい鋭いです。
興味のある方は是非その目で確かめに来てください。
話は戻り、なぜこの場所に恐竜像があるのか?
時代は遡ること1994年、小谷村で日本最古といわれる恐竜の足跡の化石が発見されました。考古学的にも貴重な発見に沸きあがった小谷村でしたが、その翌年の集中豪雨で姫川流域に土石流が発生し、村は大きな被害を受けてしまいます。
その二つの出来事を結びつけ、災害復興の記念として、このモニュメントが建立されたのだとか。
何億年も昔の地層から見つかった化石に馳せるロマンと、災害から立ち上がろうとする人々の強い意志。新たな未来に向かって様々な想いが込められたモニュメントだったんですね。
地酒の種類が専門店並み。
こちらの道の駅、産直野菜や土産品、郷土品も充実していますが、特筆すべきは地酒の豊富さ。
日本酒をはじめ、ワインやビールなど白馬・小谷エリアを中心に、長野県内の地酒にこだわり取り揃えています。
特に小谷の日本酒や生ワイン、さるなしの焼酎漬けのような普段あまり見かけない珍しいお酒まで、館内の一角にずらっと並んでいる様子は、さながらこのエリアの専門店のよう。
長野県在住の私でも初めて見るボトルやエチケットが多く、新しいお酒との出逢いがたくさんありました。
お酒好きなら、何時間でもここに立ち止まって隅々までお酒がぎっしり並べられた棚を眺めていられると思いますよ。
もちろん、白馬・小谷の地酒ばかりではなく、全国的にも知名度の高い県内の蔵元の日本酒や、ワインの名産地・長野県を代表する有名ワイナリーのワインなど、痒い所に手が届くセレクト。
旅のお土産に地酒を買って帰ろうと思っている方なら、ここ一か所で揃えることが出来そうです。
熊の毛皮まで売ってた。
飲食品以外の土産品も充実しています。
近隣の工房で作られた陶磁器から、周辺の山で獲れたであろう熊の毛皮まで売ってます。
この熊の毛皮、敷くか? それとも羽織るか?
もしくは、部屋のお洒落なタペストリーのように壁に飾るか。
どのように使用しても、ワイルドで野趣あふれる使い方ができそうですね。
そんな魅力たっぷりのおみやげも揃う、道の駅小谷。
ぜひお立ち寄りください。
■SHOP DATA
住所:長野県北安曇郡小谷村大字北小谷1861-1
電話:0261-71-6000
時間:10~21時
休日:水曜
http://www.otarimura.co.jp/