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究極のスパイスカレーを求めて。気の合う仲間でお気楽グループ旅

普段であれば、休日に旅行をするとなれば遠出をしたいものですが、コロナの影響もあり、なかなか思い通りのお出かけができない状況が続いています。

しかし、こんなご時世だからこそ、改めて自分の住んでいる街やその周辺を旅してみるのもいいじゃないか。

これまで何気なく歩いていた街の景観も、旅行気分で散策してみれば、今まで気づかなかった魅力を見つけることができるかも?


そんな、地元の人が地元を旅する【local to LOCALS】。


第3回は、気の合う仲間3人が、自分たちが住んでいる場所より少しだけ遠くに気になるお店を発見。

「せっかくだから、そのまま泊まっちゃおうか。」

そんな気軽なノリで出掛けたグループ旅です。


local to LOCALS case3 ▶︎ GIROと航平とRAN。ぶらりグルメ旅


「ねぇ、北浜においしいカレーがあるんだって! 行ってみない?」

そんな日常の会話が盛り上がって「よし、みんなで行ってみよう」って話になった、ある日。

せっかく集まるんだから、そのままみんなで泊まっちゃおうか。


こうして『EARTHMANS OSAKA-JO』を予約した、GIRO(@giro.tanaka)と門間航平(@koheiworld)とRAN(@ranranpani)。音楽やファッションなど、カルチャーに精通する三人のお出かけは、どんな旅になるんでしょうか?



この日、三人は宿泊するEARTHMANS OSAKA-JOの前で待ち合わせ。チェックインまでは、まだ時間があるけれど、目的のお店にいち早く向かいたい三人は、フロントに荷物を預けます。

EARTHMANS OSAKA-JOでは、フロントにスタッフがいる時間はチェックイン前でも荷物を預けることができるので、重い荷物を抱えず、周辺の散策へ出かけることができるんです。


今回の旅の目的地は、ホテルからもほど近い、北浜エリアにある個性派カレーの雄『谷口カレー』。

二人よりあとにホテルに到着したGIROが、ホテルの前に並んだレンタサイクルを見つけ、今日はそれに乗って散策へ繰り出そうと提案します。


このレンタサイクル、地元大阪の人気フレームショップ『PALM GARAGE』のオリジナルフレームに大阪城独特の屋根の色をイメージした水色のカラーリングを施したEARTHMANSオリジナルのレンタサイクル。スポーツタイプの中では乗りやすさに定評のあるクロスバイクと、別注の籐のバスケットをフロントに備えたママチャリタイプの2タイプをご用意しています。


さて、早速目的地へ向かって出発。





目的地に到着するも、パっと見、ここはカレー屋なのか? と思ってしまうような外観。

それもそのはず。

谷口カレーは他のお店の空き時間を借りて営業する、間借りカレーの元祖とも言うべきお店でなんです。

エスニック料理店で働いていた店主の谷口さん。もともとカレーが大好きで、カシミールやバンブルビーなど関西でも有名なカレー店を巡っていました。

そんな中で、エスニックのノウハウやカレー研究の成果を活かし、オリジナルカレーを開発。店休日に古本店『FOLK old book store』の1Fを間借りして、自慢のカレーを振る舞っていました。それが評判を呼び、いつの間にか人気のお店に。


ここのカレーは、野菜や鶏ガラなど数種類の出汁から取ったあっさり味のスープをベースに、スパイスが効いたカレーで、南インドやスリランカカレーのようなサラッとしたルー。

なのに、具材は牛すじや大根、豆腐など和テイストの具材を使ったユニークな一品。

お米も白米じゃなくターメリックライスっていうのがいいですね。


エビやあさり、イカ、タコなど魚介の旨みがふんだんに染み出した1日10食限定のシーフードカレーも人気。



ちなみに店主の谷口さん、お昼のオープンに向けて毎朝5時半から仕込みを行っているんだとか。

もう間借りとか関係なく、カレーにかける情熱は、もはや匠というべきでしょ。


そんな本格的なカレーもさることながら、地下にはカウンターカルチャーやジェンダー、社会問題を取り上げた本など、心に訴えかける古本がならび、デザイン性の高いカバーの雑誌やアート集が壁面を彩り、空間全体が、まるで現代アートのようで見事。


古本だけでなく、古着や雑貨も置かれているんですが、それらが限られたスペースの中で所せましとならぶ様は、下町の商店街にある古書店とか昔ながらのレコード屋のような雰囲気で、それがなんとも言えないノスタルジック感というか、サブカル感というか。

絶品スパイスカレーを食べて、センスの良いUSEDをディグするなんて、趣味の合う友達同士で来たらテンションが上がるものばかりですよね。


谷口さんがお店を始めてから10年もの間で集めてきたという、イラストも良い感じの雰囲気を醸していて、またgood。

気の合う仲間でいたら、いつまでも長居してしまいそうなお店でした。


「カレーももちろんだけど、この周辺ならwapitiさんの燻製ちくわきゅうりもオススメですよ~」と谷口さん。

燻製という魅惑の響きに、カレーを食べたばかりだというのにテンションが上がる三人。

夜は燻製もいいね、と話しつつ店を後にします。



燻製というワードに後ろ髪を引かれつつも、ホテルまでの道中でもう一個、気になるものを見つけてしまった三人。

満場一致で「今晩はこれにしよう」って、決まりました。


そんなこんなでようやくチェックイン。

せっかくなのでちょっと贅沢な滞在を、ということで、この日三人が泊まったのは、1室限定のスイートルーム。

2LDKの間取りに、ベッドスペースを3箇所に設けているので、同じ空間にいながらも、それぞれ自分のスペースを確保でき、まるでシェアハウスのような滞在が楽しめます。


各自荷物を置いて、ひと息ついたらキッチンを詮索。

事前の情報でキッチンツールが充実していることを知っていたので、この日は部屋で自炊しようと決めていました。

今日の夕飯は、お出かけ中に見つけたおでんセット。晩酌にはホテル1Fの自動販売機で見つけたワンカップの日本酒。

鍋とIHコンロ、食器と器を人数分引っ張り出してきて、夕食の準備をはじめます。おでんだから、鍋に具材と出汁を入れて加熱するだけ。

簡単だけど、気の合う仲間とお酒を片手に、いつもとは違うちょっと贅沢な空間で食べる食事。それだけでじゅうぶん特別なディナーになります。


外食のように、まわりに気を使わない気軽さも部屋で取る食事の良いところ。気兼ねなく三人で喋り倒して、気がつけばもう深夜。

さっと後片付けをして、余韻に浸っていると「そろそろ、お風呂入らなきゃね。」と誰かが言い出しました。


普通なら三人もいれば、お風呂の順番でバタバタと時間がかかってしまいそうなものですが、このスイートルームにはユニットバスもふたつ。大人数で利用した場合でも、バスタイムが混雑しません。


終始、気の合う仲間同士の心地良いペース。まったり気楽な気分で過ごした一日。たまには、こんな日常っぽい非日常な休日の過ごし方も良いですよね。

馬場 裕一郎
馬場 裕一郎

長野県在住。出版社の編集を経てライターに。 自然豊かな場所で生活しているため、アウトドアやスローライフに関する記事に携わることが多いが、趣味はもっぱらマンガを読むこと、と比較的インドア派。 スマホには常時7つ以上のコミックアプリがインストールされている。