
焼きたてのパティからあふれ出る肉汁がたまらない、BBQスタイルのアラスカンバーガー。
オーダーが入ってから焼いてくれる香ばしいバンズ。
王道アメリカンスタイルのパティはボリュームたっぷりで、噛みしめるたびに口中に肉汁がジュワーって。オリジナルソースがよく絡んだチーズやベーコン、フレッシュな野菜のアクセントも絶妙。
これらの具材を「これでもか!」というほど高く積み上げ、表面をカリっと焼きあげたバンズでサンドした白馬の人気バーガーショップ『Little Alaskan(リトルアラスカン)』のハンバーガーは圧巻。
女性のわたしでは絶対ひとくちでは食べれない大きさ!
それをワックスペーパーの中でぎゅっとつぶしてほおばる。
口の中でいろんな味がまざりあって、う~ん! デリシャス!
ん? 最近はそういうボリューム感のあるハンバーガーはたくさんあるって?
それがそれが。
こちらのお店のこだわりはサイズではなく製法。
バンズもパティもベーコンも、網の上でワイルドにジュージュー直火焼きするアラスカンBBQスタイル。
直火焼きならではの火力だからこそ、バンズもカリッと香ばしく、パティもよけいな油を落として中にジューシーな肉汁を閉じ込められるってわけ。
だてにアラスカンと名乗っているわけじゃないんですよ。
と、まぁこんな感じで、ひとくち食べただけでこのボリューミーなハンバーガーの虜になってしまったわけです。
そんなリトルアラスカンがリニューアルオープン。
これまで、スノーシーズン以外は不定期営業だったリトルアラスカンが2018年12月、白馬の人気ブルワリー『Hakuba Brewing Company(ハクバ・ブルーイング・カンパニー)』とタッグを組んで、リニューアルオープンしました!
12時から16時のランチタイムにはリトルアラスカン自慢のボリュームたっぷりなハンバーガーと一緒に美味しいクラフトビールも味わうことができ、よりアメリカンなスタイルに。これからは通年営業になり、一年中このハンバーガーが楽しめるようになるみたい。
リニューアル前から使用されているヴィンテージバスを改装した白馬名物(と、わたしが勝手に言っているだけ)のイートインスペースはそのままに、新たに登場したナチュラルウッドを基調とした空間には薪ストーブが設置され、こちらも異国情緒たっぷりのバスに負けず劣らず、さながら外国のロッジのよう。
お店を訪れるお客さまも外国人のほうが多いもんだから「ここは日本ではないんじゃないか!?」と、錯覚してしまう雰囲気です。
またランチタイムが終了した17時からはハクバ・ブルーイング・カンパニー初のテイスティングルームとして営業するとのこと。
お持ち帰りの瓶ビールに加え、Tシャツやキャップなんかのオリジナルアイテムも販売しているみたいなので、白馬のおみやげにぜひ。
これまた、オーナーが素敵なの。
リトルアラスカンのオーナー、雨宮康平さんは兵庫県出身。
釣りが好きすぎて、康平さんが中学生だった当時放送していた深夜番組に釣り名人として出演していた服部善郎さんの「アラスカは釣人の聖地」という言葉を鵜呑みにして、アルファベットもまともに最後まで書けないにも関わらず単身アラスカの高校に進学したんだって。
かなりクレイジーよね(汗)
それからアラスカで生活をしながら、釣りはもちろん、スノーボードなんかのアクティビティにものめりこんでいったみたい。
気づけば、そんな雄大なアラスカの大自然の影響を受けまくって、いつのまにかマインドもライフスタイルも立派なアウトドアフリークに。
自分を育ててくれたアラスカ。
帰国後、30歳を迎えて自分にも愛する家族ができて、いよいよ自分たちの生活の拠点になる場所のことを考えるようになったんだとか。
その時、いちばん意識したのが自分を成長させてくれたアラスカのこと。
アラスカのように自然や遊びだけじゃなく、自分自身がより成長できる場所。それがHAKUBA VALLEYだったんだそうです。
いざ白馬に移り住んで、まず「バーガーショップがない!」って、思ったらしい。
アラスカで食べていたボリューミーでジューシーなハンバーガーが恋しくなり、それなら自分でバーガーショップをオープンさせたらえーやんって考えたようです。
すごくストレート(笑)
アラスカに渡ったきっかけも、バーガーショップを始めたきっかけもすべて行き当たりばったりな感じがするけど、どのエピソードにも「自分はこうしたい」という芯があってすごくかっこいいと思う。
人生の選択肢を迫られたとき、こんなに素直な気持ちで物事を決断できる人がどれだけいるでしょうか。
普通だったら不安とか迷いで躊躇してしまうようなことも、すぐに行動して成し遂げてしまうバイタリティがすごいですよね。
現在では、バーガーショップを運営する傍ら、アウトドアブランド『Captain Stag』のアンバサダーを務め、キャンプやカヤックフィッシング、乗馬など様々なアウトドアアクティビティを発信したり、白馬エリアの子供たちのための遊び場作りにも尽力している康平さん。
白馬を世界一楽しい場所にするのが目標なんだって。
康平さんならできちゃう気がします。
これからの白馬エリアの動きが楽しみになっちゃう、そんな出逢いでした。
■SHOP DATA
住所:長野県北安曇郡白馬村北城瑞穂3020-1276
営業:ビール&バーガー 12~17時 ビアテイスティング 17~21時
休日:不定休