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冒険心をくすぐる小谷の大自然。ファットバイクで絶景を楽しむ。

知る人ぞ知る、小谷の絶景

今回、新井さんにアテンドしてもらうのは栂池高原ゴンドラ乗り場から、山間の中谷地区までの約7キロのコース。

新井さんが代表を務める小谷サイクルツーリズム協会が指定するサイクルステーションにもなっています。同協会では、サイクルステーションの拡充のほか、ヒルクライムコースを設定したり、その道中にコースのポイントとなる道標を設置するなど、小谷村内でサイクリングを楽しんでもらうためのベース作りを行っています。

準備が整ったら、さっそく出発。走り始めてから間もなく、栂池高原スキー場のゲレンデが見渡せるフォトスポットに差し掛かります。

鐘の鳴る丘ゲレンデが一望できるスポット。ゲレンデの手前には田園が広がります。秋には稲穂が黄金色に、山々は赤や黄色に色付き、夏とはちがった表情を見せてくれます。

美しい高原の景色に後ろ髪引かれて走っていると、木々が生い茂る林道に入ります。

タイヤの存在感がすごい!

それどころか、砂利や岩場なんかの悪路も、舗装された道路と変わらずに走れる快適性はクロスやマウンテンバイク以上。

そのため独特の浮遊感で、フワフワした乗り心地を楽しめる。道を選ばない快適さも相まって、大自然の中をゆっくりクルージングするにはぴったりのファットバイク。

小谷サイクルツーリズム協議会によって設置された道標が建つ林道。設置して終わりではなく、雪で道標が破損してしまうおそれのある冬季に一度撤去し、グリーンシーズンに再び設置するという作業を、毎年繰り返しています。

深緑に包まれた林道は、まさに天然のグリーンカーテン。ほどよく涼しくて、ジリジリとした夏の暑さを忘れてしまいそうなくらい。キラキラと降り注ぐ木漏れ日と爽やかな緑風の香りの中でのサイクリングは、さながら森林浴のプールに飛び込んだような、五感で体感する心地良さ。

森から香るハーバルノートは自然のアロマセラピー。リラクゼーション効果抜群です。

森林浴でHP(ヒットポイント)を回復しつつ、勾配を駆け上がると……

これはすごい。

マジ絶景!

雄大な山々と、それらに囲まれて山間に点在する集落。

青空が水面に映り、鮮やかなターコイズブルーにきらめく姫川。

ここから一望できる小谷村の美しい自然とそこに暮らす人々の生活風景は、まさに日本の原風景であり、胸の奥がスーッとなるような景色。眺めているだけで、なんとも言えない懐かしい気持ちになるんです。

ターコイズブルーと土木遺産

下り坂を、ゆったりと下ること約30分。

ついさっきまで山の上から眺めていた姫川のダム湖が近づいてくる。

このダム湖に架かる姫川橋は、世界最初の鉄筋コンクリート・ローゼ桁の一群の橋(弧形が特徴的なアーチ橋の一種で、提案者が“ローゼさん”だったことからその名を用いて、そう呼ばれているんだって)で、平成14年度には歴史的な土木施設として《土木遺産》にも認定されているのだとか。

突然のレガシーな橋との出逢い。

せっかくだから渡ってみました。

うん、やっぱり写真映えしますね。

橋ももちろんですが、その眼前に広がるターコイズブルーの姫川に、川の上の鉄橋を走るローカル線のワンマン電車。それぞれの風景がうまく合わさって、この場所でしか見られない特別な景色を作り出しているんだと思います。

そんな感じで、物思いにふけって姫川橋から景色を眺めていると、道の反対側にさりげなく氷旗が掛かっているじゃないですか。

この氷旗、最終目的地のCafé十三月でかき氷を提供するシーズンだけ掲げられるもので、地域の人々にとっては夏の訪れを感じさせてくれる目印。

さて、ゴールまであと少し。

自転車を漕ぎ出す足にも力が入ります。


■ SHOP DATA
住所:長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12850-1
電話:090-6929-2586

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馬場 裕一郎

馬場 裕一郎

長野県在住。出版社の編集を経てライターに。 自然豊かな場所で生活しているため、アウトドアやスローライフに関する記事に携わることが多いが、趣味はもっぱらマンガを読むこと、と比較的インドア派。 スマホには常時7つ以上のコミックアプリがインストールされている。

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